ネパールの帯に短したすきに長し

結局、今回も旅日記をつけなかった。
それでも現地で日記を更新したので、多少の記録にはなっているか。
という事で、ネパールから帰ってきました。

振り返ってみるに、なぜネパールに行ったのかって、その理由が無いのである。
この辺に「ネパールは何も無かった」という最終的な感想の源泉がありそうだ。
そもそもネパールというセレクトのプロセスは、書店の地球の歩き方コーナーの前に立ち、
1.10日という旅行期間 → アジア方面 (ヨーロッパ、南米、中東、アフリカ消える)
2.行った事無い国 → インド、ラオス、ネパール
3.疲れない国 → ラオス、ネパール (インド消滅)
4.どっちかっていうと → ネパール
という、完全な消去法である。

結果、カトマンズで絶望的にする事が無くなり、ダンサーを見ながら飲むバーに通うという体たらくに陥った訳だ。
注)ダンサーのバーについては、下(過去ログ)ネパール日記参照で。
このダンサーバーだが、やはりといおうか売春をしていたらしく、ダンサーを買えるらしい。
最後の夜にゲストハウスで会った人たちと連れだって行ったのだが、向こうの席から熱い視線を送ってくるネパール男がいる。
最初は鉄板でホモだと思っていたのだが、日本に住むネパール人らしく、日本人と話したかったそうなのだ。
聞けば、伊万里焼で有名な佐賀県に住み、佐世保の造船所で働いているとの事。里帰りの最中らしい。
伊万里焼が出てくる辺りにリアリティを感じ、やや信用して話していると、ダンサーのきれいどころを席に呼んで来た。
一人はインド系のほりが深い美人。もう一人は、やや韓国系の愛嬌のあるコ。
なんせその娘等はネパール語しか解さないので、伊万里焼の男を通訳にしてのコミュニケーションとなったのだが、この男がへべれけに酔っぱらっているために、自分がいいたい事を言うだけでちっとも通訳とならないのである。
そのうち、「お前等全員で、この娘達の家に泊まりに行け!」などと言いだし、僕に向かって「お前のえくぼが好きだと言ってる」とポン引きまがいの事を始めた。
家に行って怖いお兄さんが出てくる事は日常茶飯事であるし、変なの飲まされて気づくと三日後ってのも、アジアではよく聞く話だ。
無論そんなのに行くわけも無かったのだが、後日、一緒に行った日本の人が、この娘達の家までついていったところ、母親と住んでいてまったく何もなかった(できなかった)との事。普通に歓待されたらしい。
単純に、みんないい人達。この辺はネパールの懐の深さである。
ちなみに、ほんとに女の子と飲む店というのも存在するらしく、ただし営業は昼間のみという謎な国でもある。

とまあ、ほんとうにとりとめも無く書いてしまいました。
話は変わって、Stoic Paradiseさんというサイトの9/15の日記で、このHPに触れて頂いた。
ちょっとお褒めに与ったりして非常に恐縮です。
アンテナに登録してちょくちょくお邪魔していたサイトに、いきなり自分の名前が出てきて驚愕した。
何度かメールフォームにて感想をお送りしようとしたが、なぜかちょっと躊躇していた。
(特に、おばあちゃんと怪しい訪問販売の回では、お節介にも「それはスーパーテレビでもやってた悪徳!」と送ろうとした)
ともかく、ここでお礼というか、ご挨拶をさせて頂いた次第です。
蛇足かつ、まったく自分勝手な事を言わせて頂くと、Stoic Paradiseの玄武さんに、なんか僕と同じ匂いを感じたのである。