2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 流星ワゴン (重松清)

「流星ワゴン」(重松清)を読了。非常に面白かった。過去と未来の狭間、出来てしまった亀裂の落ちて、上を見ても光がない。暗闇の中に過去が見え、後悔が見え・・・新しい過去に「出会う」。ほんと、狭間、それを描くのがすごく巧い。新作が出たら買う作家…

この国のかたち

知り合いが結婚式をするらしく、神前式か教会式かで議論となっている。 僕は「日本人らしく、神前式で然るべきだろう」と意見したのだが、「じゃあ、日本人らしさって何?」という疑問をぶつけられた。 よく耳にする話だが、日本人は外国人に「日本ってどん…

まぜるな危険

今回はちょっと汚い話が混じりますので、読みたくない人はブラウザの閉じるボタンで消して下さい。 同僚の鈴本さんの顔色がやたらと悪いので「どうしたんですか?」と聞いてみたら、「いや、おなかの調子が悪くて・・・」と、コンビニで買った新しいパンツを…

初めての出社

もうけっこう前の話になって愕然となるが、大学を出て初めて就職したのは小さな印刷会社だった。 (前に、入社前の出来事を日記に書いている→ここ) 鮮明に覚えているのは、初出社の朝、僕を起こした携帯の着信音だ。当時はまだ着メロなんて無かったから、ほ…

 妻と私 (江藤淳)

江藤淳さんの「妻と私」を、今更ながら読んだ。 慶子夫人に下った、末期ガンという診断。その傍らに付いて離れぬ看病をする江藤。妻の臨終から、江藤本人も病魔に蝕まれ、自殺という出来事に運ばれていく。その遺書には「脳梗塞の発作に遭いし以来の江藤淳は…

 人の砂漠 (沢木耕太郎)

昔使っていたカバンを引っ張り出して出かけたら、中に「人の砂漠」(沢木耕太郎)が入っていたので、また読んだ。改めて思ったのは、人が思いを仮託する、その対象物を抽出するのがとても巧い。と書いてみたが、あまりに当たり前の事で、まるで冗談を言って…

空の白球だけを追って

最近、とある人とのやりとりの中で「僕は十代の頃と同じことで悩んでいます」と言った。 まず、軽佻な発言はいまに始まった事ではない。それはさておき、僕の十代からの悩みが、ひどく抽象的であることに、ようやく気づいて愕然とした。 「抽象的な悩み」と…

 ダ・ヴィンチ・コード (ダン・ブラウン)

ようやく「ダ・ヴィンチ・コード」を読み終わった。長い。 この作品の構造は、ものすごくシンプルでわかりやすく出来ている。キリスト教的ミステリーに重点をあて、人物と構造を単純化したのは意図的なのだろうと思った。

品性とか郷土愛とか

なにやら韓国と中国が騒がしいことになっている。完全に構造的な反日となっているので、対象である日本人としては、まったく対応のしようが無い。まあ出来る事と言えば、事態をしっかりと見て、それぞれで考えるくらいのものだ。 前々回の日記で朝日新聞のこ…

古代中国の動物分類

ブラウザのお気に入りフォルダが壊れた。 カテゴリによって分類したサブフォルダが、全て無くなってしまった。 そもそも僕は、物事を分類するのが苦手である。 お気に入りのサブフォルダに関して言うと、その範囲の指定を大き過ぎず、小さすぎず、といった絶…

今週のSPA!(4/12号)

こう言っては何だが、僕は時事ニュースや社会情勢のほとんどを「週刊SPA!」から得ている。 SPA!の何が魅力的かって、全てのものを小馬鹿にするというスタンスで成り立っているところだ。 その神髄とも言える特集が6年くらい前に組まれていて、「クラバカの…