今週のSPA!(4/12号)

こう言っては何だが、僕は時事ニュースや社会情勢のほとんどを「週刊SPA!」から得ている。
SPA!の何が魅力的かって、全てのものを小馬鹿にするというスタンスで成り立っているところだ。
その神髄とも言える特集が6年くらい前に組まれていて、「クラバカの生態を探る」とかそんなタイトルで、夜な夜なクラブに行っては自分の"感性"自慢に明け暮れる若者を風刺(小馬鹿)にしたものだ。これが大変素晴らしく、未だに永久保存しているのでご紹介しようと思ったのだが、無くしていた。
いま僕は、激しく動揺している。
気を取り直して今週のSPA!。
冒頭の勝谷誠彦氏のコラム「ニュースバカ一代」で、得意の朝日新聞叩きが展開されている。
内容としては、朝日新聞消費者金融武富士から裏金で5000万円を受け取り、それを週刊文春にすっぱ抜かれた。
「人はそれをブラックジャーナリズムという」
週刊文春朝日新聞に出稿した広告から、上記の部分を朝日が黒塗りして発行したのである。つまり、読者に隠したというわけだ。
今回の文春の件やこないだのNHK問題の朝日新聞しかり、昨今のフジテレビしかり、大手メディアというのはどうにも攻められると弱い。基本的に逃げる。
逃げてほとぼりを冷ましたかと思ったら、元来脇が甘いせいか、また突っ込まれる。逃げる。そんな繰り返しだ。
少し前だが、朝日新聞はTVコマーシャルでも消費者に突っ込まれて放送中止としたものが二つもある。

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関西学院大学の前で、女子大生をナンパする男。
男「ねぇねぇ、卒業旅行、どこ行くの?」
女A「ピラミッドが見たいなー」
女B「あ、ピラミッドってどこにあるんだっけ?」
女A「どこだっけ?あ、インドだよ!インド!」
テロップ「世界の知識に朝日新聞
 
すぐさま関西学院大学から、「ウチの学生はこんなにバカじゃない!」という至極もっともなクレームが入り、放送中止。

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大きな橋の上に、不自然なくらいの群衆が集まっている。
橋の下を何かが通っているらしく、それを群衆は一心不乱にのぞき込んでいる。
少しすると物体は橋の下を通過したらしく、今度は反対側に殺到し、また橋の下を注目している。
ここでテロップ「何があったかは、明日の朝日新聞で」
 
次の日になり「書いてないぞ!」というクレームが殺到し、すぐさま放送中止。

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とまあ、脇が甘いのか何なのかも分からないが、これが朝日クオリティ。
※CMのディティールは、正直忘れてしまっているので確かではありません。