2005-01-01から1年間の記事一覧

出会い頭の

ちょっとヘンな文章を書く機会があって、思った事。 何をいまさら僕みたいなモンがって話ですけど、男女の出会いを描くのって難しい。古今の戯作者は、そりゃあまあ悩んだと様々な文献に出ています。 「クラスが一緒」とか「たまたま」なんてのは、やっぱり…

布団の中は

我らが台東区も寒くなってきたので、昨日から羽毛布団を出した。 布団圧縮袋でぺたんこにしていたのが、出すと同時にじゃじゃじゃじゃーんとばかりに膨らむ様は、どこかウキウキしているようでもあり、ご主人を待ちかねてはしゃぐ飼い犬を見ているようでもあ…

webで日記を書くということ

僕は毎週欠かさず週刊SPA!を購読しているのだが、今週号に「下流階級ニュープアの研究」と題された特集が組まれていた。 「ニュープア」という単語をご存じの方は少ないと思う。なぜなら、SPA!が勝手に作った単語だからだ。SPA!は何かにつけ、新しい単語を作…

大地が揺れて、心も揺れる

僕は東京在住なのだが、最近やたらと地震が多い。今日も揺れた。 地震が起きると「揺れてる!」とか「地震だ!」とか言ってパニックとなるひとがいるが、そんなものは言わなくても分かっている。こういう人は歩いていても、目に入った看板の文字を無意識に口…

旅行という名の

旅行者に対して「なんで?」は禁句だ。 「バングラデシュに行く」という僕に、無数の「なんで?」や「なにしに?」が投げかけられた。その都度「ただ行きたいだけです」と答えると、ちょっとだけ考えたあと「でも、何故?」と再び問いかけられる。 僕に理由…

モードとはアヴァンギャルドの事

クールビズも一段落したところで、その楽さになれた社員の間でカジュアル導入の機運が高まっている。 要はスーツを着たくないという話で、僕の部署は技術系でお客の前に出る事も少ない為、それも実現可能だろうと思われた。 しかし、真っ向反対したのが50代…

-オナッセイ大賞受賞- 闇夜で雪は

「ルールル、ルルル、ルールル♪」というおなじみのオープニングで徹子の部屋が始まった。 今日のゲストは隠慶とかいう禅宗の坊主で、どういうわけかオナニーについての説法をしてやがる。 「あのね、オナニーをアダルトビデオを見ながらするってのはね、最悪…

オナッセイ大賞を受賞

昨晩は新宿ゴールデン街でしこたま飲んだくれ、隣に座ったオッサンのギターで「赤いスイートピー」を熱唱し、深夜帰宅でようやく昼過ぎに起きたのだが、見るとカウンターがやたらと回っている。いつもは死海の水面のごとく微動だにしないメールフォームもコ…

夢の中へ夢の中へ

二ヶ月ほど前に、ぎっしりと"思いつき"を書き込んだ手帳を紛失してしまった。 本棚にしまった事は覚えているのだが、文庫本と全く同サイズである上、この間の地震で本が崩れ落ちた事などもあり、完全に見失ってしまった。 さらに崩れ落ちた本がキーボードを…

娘の婚礼、牛5頭

お盆という事で、新潟に帰郷していました。 見渡す限りの越後平野を地平線まで連なる田んぼ、母校の小学校は全校70人。隣家は牛を飼い、軒先に山と積まれた枝豆。これがまたたいそううまい。黒崎茶豆。 とまあ一言でいうとド田舎なのだが、ド田舎の家って鉄…

水に流して

明日からお盆休みなので、故郷である新潟県燕市に帰ります。東京に戻ってくるのは、15日の予定。 燕市と聞いて連想するのは、社会の教科書に載っていた洋食器の産地である事とか、もしかしたら「あれ?燕三条市じゃなかったっけ?」などという不届きな人もい…

先に立たないものなのか

僕の欠点は・・・いや、僕にはけっこうな数の欠点がある。中でも一番やっかいだなあと思っているのが、動きが遅いという事だ。 これは、僕が常に一拍置く性格である事と無関係では無いと思う。 一拍置く、つまりは、いちいち立ち止まって考え込んでしまうの…

僕が嘘つきになった日

「自爆テロ」というフレーズを好んで使う人がいる。 語感もあんまり好きじゃないのだが、一番気になるのは陳腐さ。ニュースやら活字やらで頻繁に登場する言葉を、そのままなぞっている感じ。この辺が気になるというか、イヤだ。受け止め方としては、気の利か…

モッズヘア

同じ部署で働いている土田さん(男・37歳)が離婚の危機にある。 奥さんの高級リンスを自分の陰毛に使用したのが原因らしい。 ものすごくサラサラになったそうだ。 リンスを陰毛に使用するのは、誰しも経験があるのではないだろうか。 僕などトリートメント…

俺ってそういうヒトだから

たけしのTVタックル(テレビ朝日)を、毎週楽しみにしている。 TV番組を楽しみにしているって、最近ではなんだかアホっぽく写るらしい。 よく「おれ、テレビとか全然見ないしなぁ」と言う人がいる。 実際に見てないのかもしれないが、どこか「TVを見ない事で…

黄金郷は何処?

家の近くで、入谷朝顔市という祭が行われている。入谷鬼子母神の前、言問通りを入谷交差点から鶯谷駅までの間に、100以上もの朝顔を売る店が並ぶ。二万鉢以上の朝顔が売れるという。 会社からの帰り道なので、人混みの中を色々見て回り、例年通りベビーカス…

生き方の哲学

「あの人だったら、こういう時はどうするだろう?」なんて思う事がある。 ある状況下で、自分の判断に自信が持てないときに頭をよぎる考えだ。つまり、思考停止に近い状態。 僕は怒るのを極めて苦手としているので、「怒るべきか否か」という状況下に置かれ…

女心までのディスタンス

先週に女友達とタイ料理を食いに行き、さらに飲んだりして遊んだ。別れ際に「今日のウマクビ君は8カチンだったよ」と言われた。まあ、カチンというのは、彼女が「カチン」とした数である。 思い返して考えてみるに、僕の中では3カチンしかされてないハズだ…

コンビニ実験君

僕の勤め先の周りはコンビニ天国というか、ともかくコンビニがたくさんある。サンクスとローソンが隣り合って、その向かいにファミリーマートといった感じだ。 そんな中、路地裏という立地からか、明らかに客が入ってない某大手コンビニがあり、僕は敢えてそ…

しりとりなりの主張

先日、友人と3人(すべて男)でドライブに行き、ヒマだったので「靴下に入れられたらイヤなものでしりとり」をした。しりとりって「ラ行」とか、そういったマイナーな頭文字がキーで、僕は執拗な「プ」責めに遭い、時間ぎりぎりで「プリンセス天功」を主張し…

官僚的な対応

ネットを見ていたら「今では考えられない昔の常識」というのを見つけた。そこに「真夏の部活中、水を飲んではいけない」とあり、「信じられないですね」なんていう反応。そうか、今の部活は、水を飲んでいいのか。確かに、僕が高校でラグビーをやっていた頃…

見たいものだけ見えている

昔の話だが、幼児向け番組のポンキッキーズで、「顔に見えるもの」というコーナーがあった。世の中にある「顔に見えるもの」を紹介するという内容で、例えば、車のヘッドライトだったり、マンホールのフタだったり、ネコの背中の模様だったり。 そもそも人間…

 誰も知らない

是枝裕和監督の「誰も知らない」を観た。 母親に置き去りにされた4人の子どもたちが、どこにでもあるアパートの一室で、彼らなりの生活をしていく。戸籍も無ければ、学校にも行っていない。そこで、まさに必然的に起こる悲劇。淡々と、丁寧に、彼らの目線で…

 パレード (吉田修一)

2LDKのマンションに、同居し共同生活する5人の男女。出会ったときから「さよなら」を前提としたような、どこか希薄で執着の無い人間関係。「友達ごっこ」と思いながらも、同時に「友達だから仕方ない」とも思う。そんな距離感の中で生きる若者を描いた、”怖…

女の敵と武器

ちょっと前のニュースだが、ドイツで非常に興味深い実験が行われた。 老人学を専門とするウェザビー博士が、男性200人を半分に分け、片方の100人には女性の乳房を毎日一回凝視させ、もう100人には一切女性の乳房を見せないように監視した。実験期間は、なん…

谷亮子(とか)のすごさ

僕はサッカーを観るのが好きで、ひいきとしているチームはスペインリーグのバルセロナ(バルサ)だ。ロナウジーニョが所属するクラブである。 今晩(日本時間明日早朝)、強豪バレンシアとのアウェーマッチがあり、ここで勝てればほぼ優勝が決定という事で、…

 流星ワゴン (重松清)

「流星ワゴン」(重松清)を読了。非常に面白かった。過去と未来の狭間、出来てしまった亀裂の落ちて、上を見ても光がない。暗闇の中に過去が見え、後悔が見え・・・新しい過去に「出会う」。ほんと、狭間、それを描くのがすごく巧い。新作が出たら買う作家…

この国のかたち

知り合いが結婚式をするらしく、神前式か教会式かで議論となっている。 僕は「日本人らしく、神前式で然るべきだろう」と意見したのだが、「じゃあ、日本人らしさって何?」という疑問をぶつけられた。 よく耳にする話だが、日本人は外国人に「日本ってどん…

まぜるな危険

今回はちょっと汚い話が混じりますので、読みたくない人はブラウザの閉じるボタンで消して下さい。 同僚の鈴本さんの顔色がやたらと悪いので「どうしたんですか?」と聞いてみたら、「いや、おなかの調子が悪くて・・・」と、コンビニで買った新しいパンツを…

初めての出社

もうけっこう前の話になって愕然となるが、大学を出て初めて就職したのは小さな印刷会社だった。 (前に、入社前の出来事を日記に書いている→ここ) 鮮明に覚えているのは、初出社の朝、僕を起こした携帯の着信音だ。当時はまだ着メロなんて無かったから、ほ…