映画

 誰も知らない

是枝裕和監督の「誰も知らない」を観た。 母親に置き去りにされた4人の子どもたちが、どこにでもあるアパートの一室で、彼らなりの生活をしていく。戸籍も無ければ、学校にも行っていない。そこで、まさに必然的に起こる悲劇。淡々と、丁寧に、彼らの目線で…

 ぼくんち

西原理恵子原作の同名漫画を映画化。 まず言うと、僕は西原理恵子が大好きだ。とくに「ぼくんち」で見せる西原の世界観はすさまじい。「貧乏」とか「生きる」とか、とかく湿っぽくりがちなテーマを扱いつつ、それを突き抜けた「乾いた」ユーモアとカラフルな…

 ビッグ・フィッシュ

「お前のためを思って」と言う人がいる。 こういう場合、その言葉の真実はほぼ10割「詭弁」である。「エゴ」と言い換えてもいい。 でも、自分の親に「お前のためを思って」と言われたらどうだろう。 7割は「親のエゴ」なのかもしれないが、残り3割は「愛…

 バベットの晩餐会

バベットの晩餐会(1987年デンマーク)を観た。 ちなみに、僕の中の2004年上半期暫定ベスト1はこの映画である。 19世紀の後半、デンマークの鄙びた漁村に牧師が開いた小さな教会があった。 牧師には美しい娘が二人いて、彼らを中心に、村人達は非常に敬虔で…

 アバウト・ア・ボーイ

アバウト・ア・ボーイ(02米)を観た。 これもBadlyDrawnBoyのサントラを先に買っていて、いつか観ようと思っていた作品だ。 主人公は38歳の独身男ウィル(ヒュー・グラント)。かっこいい。 親の遺産で暮らし、仕事も持たず、妻もいない。ロンドンのおしゃ…

 ストーリーテリング

ストーリーテリング(01米)を観た。 belle&sebastianのサントラは持っていたんだけど、映画を観るのは今回が初めてである。 監督・脚本のトッド・ソロンズというと、ブラックユーモアと共に語られる事が多い人物だ。日本語でいえば、毒(説)ってところか。 …

 八月の鯨

やらなければいけない事からの逃避で、大量にあるビデオテープを整理してみました。 「機能美あふれるビデオ棚の実現にむけ、しなやかな県政」などと鼻をフガフガ、手をガチャガチャしていると、大学2年の時に友人と撮った自主制作映画が出てきました。この…

 ダンサー・イン・ザ・ダーク

巷でかなり評判なもんで、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観に行って来ました。映画館に着くとすでに予告編の上映が始まっていて、僕は慌てて受付に行ったんですが、「作品名と、券種を言って下さい」なんて言われたもんで、いそいそと学生証を出しまして…

 ラン・ローラ・ラン

昨日wowowでやっていた『ラン・ローラ・ラン』をビデオに録ってありましたんで、それを鑑賞しました。 有り体に言えば、おつきあいしている人の為に、金を工面しようとローラという女性がランするという映画なわけです。ローラがまた、いかにも走りそうな、…

 バトルロワイヤル

かなり今さらなんですけど、『バトル・ロワイアル』を観てきました。ご存じの通り、公開前から成人指定を巡って大騒ぎして、結局R−15指定と言うことでまとまったわけですが、僕は「うまい話題作りをするなあ、民主党とグルになって」なんか思っていたんで…

 愛のコリーダ2000

渋谷で『愛のコリーダ2000』をやっているということなので、友人の町田君と観に行ってきました。 いわゆるノーカット完全版で、今の時代にマッチしたボカシが入ったという、必見の代物です。まあなにせボカシが入るくらいですから、性器のアップ画像は当…