人の砂漠 (沢木耕太郎)

昔使っていたカバンを引っ張り出して出かけたら、中に「人の砂漠」(沢木耕太郎)が入っていたので、また読んだ。改めて思ったのは、人が思いを仮託する、その対象物を抽出するのがとても巧い。と書いてみたが、あまりに当たり前の事で、まるで冗談を言っているみたいになった。
で、日記と絡めて言えば、迷いや不安で前が見えないとき、ともかく、知的なインプット作業に没頭するってのはなかなかに有効な手だてであると思う。異質なインプットをしない事には、袋小路になっている事にすら気づかない。関係無い本を読んでみたり、舞台を見に行ったり。