殿様千石たこお蝶

最近、テレビ朝日の午前10時30分から、『又また3匹が斬る!』という時代劇の名作を放映しておりまして、僕は毎日ビデオに録画して観賞しています。
今思えば、この作品はとんでもなく豪華キャストでして、メインには高橋英樹(殿様)、役所広司(千石)、春風亭小朝(たこ)、長山洋子(お蝶)という、そうそうたるメンバーです。

そして、この面々が容赦なく人を斬ります。
3匹で斬りまくるわけですから、普通に考えても3倍は斬ります。峰打ちなんて、そんな文明社会の技は使いません。

立ち回りがクライマックスじゃ無いこともあり、時には、「千石が港から江戸まで、鯛を新鮮なまま運んでこれるか」とか、「たこが銀をかすめ取れるか」とか、「お蝶が作家として成功するか」とか、時代劇の定型を無視した話も少なくありません。

そんなお蝶が、たこに向かって「大丈夫だって!たこさん、ファイトファイト!」という衝撃的な一言を発したりします。
まさに革新的な時代劇。

革新的で思い出しましたが、僕が大学に入ったくらいの時、ちょっと見ててドキモを抜かれた戦隊モノのシリーズ(ゴレンジャーとか、サンバルカンとか)がありました。
残念なことに名前は忘れてしまいましたが。

確か、第1話で宇宙からバードマンみたいなのがやってきて、テキトーに正義の味方を選びます。

なんせテキトーに選ばれた正義の味方ですから、初っぱなの怪人とのバトルで、リーダーのレッドが敵前逃亡します。
ピンクに至っては、デートでその場に居ません。

その後の展開を見てないだけに何とも言えませんが、もしかしたら、ヒーローとして成長していく戦隊を描いたのかも知れません。
日常的な自分と、正義の味方としての自分の間で葛藤しながら。

日本の子供向け番組は高度ですね。