どこかに行ってしまいます

今月末の連休を利用して、ネパールに行ってこようと思っています。
航空券も取って準備万端、あとは旅立つだけなのですが、今月1日に首都カトマンズで大暴動が起き、現在に至るまで”外出禁止令”が発令されているのです。

こいつは大問題。旅先で外出が出来ないのですから。
先月末までも反政府勢力が首都を封鎖していて、ようやく解けた矢先の出来事で、非常に困惑しています。
今回の暴動はイラク武装勢力に拉致されたネパール人12人が、一人残らず処刑された事に端を発しています。
最悪の結末に国民が激怒、政府の対応に対して抗議のデモを行いました。
首都封鎖に続いての政府の失態に群衆の怒りはエスカレートしてしまい、イスラム系のモスク(教会)を襲ったり、マスメディア関連や航空会社などの店舗を無差別に破壊する等の暴動に発展してしまったのです。

現政府に不満があるというのはどの国にも当てはまる訳で、最近我が日本国でも沖縄米軍ヘリ墜落事件への対応で政府は批判の矢面に立たされました。
とりわけ小泉首相が夏休みを理由に上京してきた沖縄県知事に会わなかったのが問題となりましたが、それについて批判する人たちは、小泉首相沖縄県知事に会って何をすればいいのかを明確にするべきだと思います。
「いやー、大変でしたね」と一声かければいいんでしょうか。
「今後の米軍基地、ひいては日米地位協定についての見直しを早急に行います」と記者クラブ相手に言えばいいんでしょうか。
なんとなく、小泉首相のこういった対応というのは「米国(ブッシュ)に物言えぬ小泉」というマスコミ的にも期待通りの展開で、予定調和のような批判が繰り返されただけです。
また、最近の小泉首相北方領土海上視察においても「小泉流パフォーマンス」と、これまた予定調和な文脈で批判がなされましたが、こういのって、日本のマスメディアや国民のダメさを小泉首相に押しつけて自己批判から逃げてるだけなんじゃないでしょうか。