新潟愛憎

年末年始は帰省していた。
そのときの話をいくつか。
2日にナリちゃん(28歳男)と連れだってセールに行く。
ナリちゃんが12万円のウォレットチェーン(ズボンと財布をつなげる鎖ね)を買ったのだが、「繋げれる財布を持ってない」と言いだし、ユナイテッドアローズで8万円のクロム・ハーツの財布を買う。しめて20万円。
さっそく財布の中身を入れ替え、レンタルビデオ店にてエロビデオを借りて帰る。
「会員証を読み取ってレジの画面を見ると、いつも店員は何かに驚いてオレの顔を見る」というので、ドラえもんコーナーの陰に隠れて確かめたら、確かに画面→ナリちゃんの顔→画面と視線を動かし、しばし止まっていた。
今度は画面が見える所に潜んでみようと思う。
サラシ(28歳男)の車が、プジョーからベンツのワゴンに変わっていた。
国道を走っている時に転がっていたトラクターのタイヤを踏んづけてクラッシュ、廃車と相成ったらしい。
爆発したエアバッグから逃れるように社外に出ると、ブリーフ一枚のおっさんが道路際にある車の解体工場から、いろんな部品を道路に向かってばらまいている。
「あいつがコーヒーをおごってくれなかったから悪い」などと意味不明な事を言うので警察に通報したところ、前科10犯以上のキ○ガイだったらしく、「あー、君ね、被害届だすと、恨まれて家に火を点けられるよ。出す?」と警察が脅してくる。
サラシは昨年家を新築にしたばかりで、車は廃車、家には放火では人生が激しく狂うため、なき寝入ったらしいが、警察と「コーヒーをおごらなかったヤツ」に腹を立てていた。
新しく買ったベンツは、雪の日にワイパーが壊れ、運転不能であった。
高速を120キロで走るシミテツ(28歳男95キロ)の後部座席に乗っているとき、思いつきで写真を撮ってフラッシュをたいたら、「いま光ったよね!?」などとオービスの撮影と激しく勘違いして、ひとりでに違反金の計算などをはじめて鬱になっていたので、言わずにほっておこうと思う。