邯鄲の夢

「たけしのTVタックル」を見た。トップのVTRではスマトラ沖地震を特集し、現時点での犠牲者が18万人に上ると紹介。それを受けた形で、ビートたけしが珍しく長々としゃべった。
スマトラ沖地震では、各国が争うように援助をした。でも、ゾマホン(あの、ゾマホン。たけしの付き人をしている)に言わせれば、アフリカでは毎日8000人が餓死している。毎日ですよ。にもかかわらず、世界がアフリカに争うように援助することは無い。特に日本は、アフリカに対する援助外交をほとんどしてないですね」
といった主旨だったと思う。
確かに、毎日8000人の餓死というのは確実にある事実で、スマトラ沖地震と同等かそれ以上の国際的関心があるべきだとも言える。
さらに相対化をして語るとすれば、一日に8000人が餓死し、我が国でも何人かが様々な理由で自殺し、国の借金は増え、一方で何人かの資産家が投資した株やら土地やらの利ざやでより金持ちを金持ちにしていく。
平等に与えられた時間の中で、人々を殺すのは誰なのか。不幸を産み落とすのは誰なのか。
犯人は僕たちかもしれないし、国会議事堂や社長室にいたりするのかもしれない。